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大学生や社会人のためのレポートの書き方とすぐに使える例文集

この記事では、大学生や社会人のためのレポートの書き方とすぐ使える例文をご紹介します。
大学のレポートや研修レポート、感想レポートなどさまざまなレポートの書き方や構成を具体的に解説しています。
例文を参考に読み手に伝わりやすいレポートを書きましょう。
基本的なレポートの書き方
レポートには講義レポートや研修レポートなどさまざまな種類があります。
以下では基本的なレポートの書き方や準備などについてご紹介します。

講義や研修に参加した後レポートを書く場合は、あらかじめ気になった部分や印象の残った部分をメモに残しておくようにしましょう。
可能であれば写真も撮っておくと、後から振り返りやすくなります。
また、調査が必要なレポートの場合は調査中に見つけた内容や、確認できた内容についてこまめにメモをとっておきましょう。

レポートはいきなり書き出さずに、まずはメモを参考に構成を考えましょう。
構成については、下記のレポートの書き方についてのセクションを参考にしてください。
どのセクションに何を書くかを先にまとめておくことで、文章が書きやすくなります。

構成が決まったら実際に書き始めましょう。
レポートの提出先から書き方についての指示がある場合は、そのフォーマットやテンプレートにしたがって書きましょう。
特に指示がない場合は、ワードなどの文書作成アプリでA4用紙に横書きで記載します。

完成したら読み直して、誤字脱字がないか、また抜けている箇所がないかなどを確認しましょう。
一旦印刷して読んでみると、間違いや抜けに気づきやすいです。
大学のレポートの書き方
大学のレポートは「序論」「本論」「結論」の3部構成になっています。必要であれば、前後に表紙と参考文献を追加します。
先にそれぞれのセクションに何を書くかを決めておくと、文章が書きやすいです。
各セクションには以下のような文章を記載します。
構成 | 内容 |
---|---|
表紙 | 提出日 講義名・担当教員名 レポートのタイトル 学年・学部・学科・学籍番号 氏名 |
序論 | レポートの内容について予告する 調査方法や調査対象について記載する場合もある |
本論 | 序論で記載した内容を詳しく記載する |
結論 | 本論の内容をまとめる |
参考文献 | レポートを書くにあたって参考にした文献を記載する 本の場合は著者、出版年、出版社、書籍名、第◯版 Webサイトの場合はタイトル、URLなど |
表紙はフォーマットがなければシンプルなもので構いません。提出日やタイトルなどを記載しましょう。
また、参考文献はレポートを読んだ人が後から同じ文献を読めるように、本やWebサイトの情報を細かく記載しておきましょう。
大学のレポートの例文集
大学のレポートの序論(はじめに)、本論、結論の例文をご紹介します。
今回は、「SNSの社会への影響と課題」という仮のタイトルでレポートの例文をご紹介します。
文章量についても記載していますので参考にしてください。
序論(はじめに)
序論(はじめに)は、本論の内容の「予告」になります。「どんなことに着目したのか」を記載すると書きやすいです。全体の10%が目安です。
本論
本論では序論で述べた内容の詳細を記載します。全体の80%が目安です。
必要であれば複数の章に分けて記載しましょう。
結論
本論で述べた内容を再度まとめて記載しましょう。全体の10%が目安です。
とりあげたトピックの展望や問題点などについて触れることもあります。
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

フォントのサイズは大見出しが12pt、小見出しが11ptが見やすいです。本文は10.5ptで書きましょう。
また文章の書き出しは1文字空けます。各セクションの間も一行ずつ空けると見やすいです。
参考文献については結論の後に続けて書きましょう。
講義の感想レポートの書き方
大学で講義の「感想」を求められるケースは多いです。
以下では感想レポートの書き方についてご紹介します。「感想文」を求められる場面で活用できます。
感想を書く場合は以下の項目を記載し、3部構成にするとよいでしょう。
- まとめ
- 自分の考え
- 理由
各項目の具体的な記載内容は以下のとおりです。
構成 | 内容 |
---|---|
まとめ | 講義の内容をおおまかにまとめる |
自分の考え | 内容について感じたこと、気づいたこと、疑問に思ったことを書く、印象に残ったこと |
理由 | なぜ印象に残ったのかなど「自分の考え」の理由を書く |
あらかじめ感想を書くことが分かっている場合は、印象的な部分や自分の考えと同じ部分、もしくは自分の考えと正反対な部分など感想に書きやすい箇所をメモしておきましょう。
感想レポートの例文集
講義の感想を書く場合は、一番印象に残った箇所をあげると書きやすいです。
「心理学概論~人の心について~」は非常に興味深い講座でした。人の心の複雑さについて深く学び、自分や他人の行動/思考の背後にある理由を理解することができました。心理学の様々なアプローチや理論について知ることが出来て、今後の授業が楽しみになりました。この講座を通じて、心理学の重要性について更に学んでいきたいと思います。
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

特にフォーマットがない場合でも、必ず学部、名前、学籍番号を記載しておきましょう。
社会人の研修・研修会レポートの書き方
セミナーなど研修会に参加した場合の報告レポートの書き方についてご紹介します。
研修会レポートでは書く前に、まず以下の2点をまとめておくと書きやすくなります。
- 研修会で学んだこと
- 今後どのような場面で学んだことを活かせそうか
研修会レポートに記載する主な内容は以下のとおりです。
構成 | 内容 |
---|---|
研修会名・参加日・参加者氏名 | 研修会の名称や参加日、参加者氏名などの情報を記載する |
担当講師氏名・研修場所・費用 | 研修会の担当講師の名前、研修場所を記載する 有料の研修会であれば費用も具体的に記載する |
研修会内容 | 研修会のプログラムなどを参考に、具体的な受講内容を箇条書きで記載する |
感想 | 受講した感想や今後に活かせそうな点などを記載する |
社会人の研修・研修会レポートの例文集
以下では社会人の研修・研修会レポートの例文をご紹介します。
研修会レポートは主に研修会に参加した感想を詳細に書く必要があります。
感想
感想にはどんなことを学んでどう感じたか、今後にどう活かせそうかをしっかり書きましょう。
以下は新人研修レポートの例文です。
以下はスキルアップ研修レポートの例文です。
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

研修会名や担当講師氏名などは箇条書きでも構いません。
研修内容についても、プログラムを箇条書きで書きましょう。
会社のイベントレポートの書き方
自社で実施したイベントなどのレポートの書き方についてご紹介します。
イベントレポートは、自社のWebサイトなどで参加できなかった人のために掲載したり、実績として掲載したりする場合が多いです。
そのためイベント内容やデータについてわかりやすく記載する必要があります。
また、イベントレポートを書く場合は、あらかじめ以下の内容を確認しておきましょう。
- イベントレポートとして公開できる範囲
- 公開してもいい撮影範囲
イベントの内容によっては参加者のみが知れる情報などもある可能性があるため、関係者にイベントレポートとして公開できる範囲を確認しておきましょう。
イベントレポートでは以下のような項目について記載します。
構成 | 内容 |
---|---|
開催日・場所 | 開催日時や場所、主催者などイベントについての情報を記載する |
イベントの内容 | 展示の詳細やイベントの内容などについて詳しく記載する |
参加者の感想 | 参加者のアンケートや感想などを載せる |
会社のイベントレポートの例文集
以下では会社のイベントレポートにおける「イベントの内容」の例文をご紹介します。
イベントの内容
特別ゲストトークとして、著名人や研究者によるトークセッションが開催されました。会場は満席で、参加者とともに有意義な時間を過ごすことができました。
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

イベントレポートは来場者数など数字で記載する箇所も多いですが、上記のようにイベント内容や総括を文章で書く場合もあります。
英文レポートの書き方
英文でレポートを書く必要がある場合は、英語レポートでよく使われる表現を理解しておくと書きやすいです。
英訳が難しい場合は、先に日本語でレポートを作成してから英訳サイトなどを利用するのもいいでしょう。
英文レポートで特に使われる表現には以下のようなものがあります。
表現 | 意味 |
---|---|
The purpose of this study is to ~ | 本研究の目的は~です。 |
Many researches in recent years have focused on ~ | このレポートでは~を中心に議論します。 |
This paper focuses on ~ | 本論文の焦点は~である。 |
A points out that ~ | Aは~であると指摘している。 |
英文レポートの例文集
英文でレポートを書く場合の例文をご紹介します。
今回は上記「大学のレポートの書き方」セクションの文章を英文で書いた場合の例をご紹介します。
序論(はじめに)
本論
結論
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

英文の場合でも文章の頭を字下げすると読みやすくなります。
文章のまとめ方は日本語でレポートを書く場合と同じです。
仕事レポートの書き方
仕事におけるレポート、いわゆる業務報告書などの書き方についてご紹介します。
仕事のレポートは日報のように当日の業務内容について記載するものや、プロジェクト単位で作成するものまで幅広くあります。
仕事レポートでは、主に以下のような項目について記載します。
構成 | 内容 |
---|---|
業務の内容 | 業務内容について時間ごとに具体的に記載する |
成果や実績 | 業務での成果や実績について記載する 成果や実績がない部署については業務の進捗などについて記載する |
所感 | 業務内容について感じたこと反省点・改善点などについて書く |
業務予定 | 明日以降の業務予定について記載する |
連絡事項や相談事項 | 休日の連絡や上長への相談事項などについて記載する |
仕事レポートの例文集
以下では業務報告書などの仕事でのレポートにおける「所感」の例文をご紹介します。
今回は「当日の業務報告書」レポートとして例文をご紹介します。
所感
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

業務報告書の場合は、会社や部署ごとにフォーマットが決まっている場合が多いです。
時間や対応件数など、数字で記載する部分もしっかり書きましょう。
展示会レポートの書き方
展示会に参加した場合の報告レポートの書き方についてご紹介します。
見学前にあらかじめ以下の内容を決めておきましょう。
- 展示会へ行く目的を明確化する
- 見学するブースのルートを決めておく
- ブースごとの確認事項を決めておく
展示会レポートに記載する主な内容は以下のとおりです。
構成 | 内容 |
---|---|
展示会名・展示会会場 | 展示会の正式名称や会場名、見学日などを記載する |
報告者氏名・報告日・見学日 | 報告者の氏名、報告日や見学日についても記載する |
見学の目的 | 見学の前に決めておいた目的を明記する |
見学内容 | 展示内内容、展示物、接客、他の見学者の様子などどんな展示会であったかを具体的に記載する (事前に決めておいたチェックリストに基づいて作成する) |
所感・感想 | 見学した感想などを記載する |
また、見学中はメモをとるだけでなく、可能であれば写真もとっておきましょう。
積極的に名刺交換などをしてレポートのための情報収集を行うことも大切です。
展示会レポートの例文集
以下では展示会レポートの、見学目的、見学内容、所感・感想についての例文をご紹介します。
展示会では事実と意見・所感を分けて書くことが大切になります。
見学目的
見学内容
所感・感想
所感・感想については展示内容についての感想だけでなく、展示物や配布物についても記載しておくと自社が今後展示会に参加する際の参考になります。
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

展示会のレポートでは、「参加目的」「展示会の内容」などセクションごとに分けて書くと読みやすくなります。
工場見学のレポートの書き方
社外の工場見学を行った場合の報告レポートの書き方についてご紹介します。
工場見学前にあらかじめ以下の項目を決めておきましょう。
- 工場見学の目的
- 工場内の確認するポイント
工場見学レポートに記載する主な内容は以下のとおりです。
構成 | 内容 |
---|---|
見学先・見学日 | 見学先の工場名や見学日などの情報を記載する |
報告者氏名・同行者氏名 | 報告者以外にも見学者がいれば同行者として記載する |
見学目的 | 見学の前に決めておいた目的を明記する |
見学内容 | 事前に決めておいたチェックリストに基づいて作成する ・工場内の様子 ・作業員の配置 ・安全管理など |
所感・感想 | 見学した感想などを記載する |
工場見学レポートの例文集
以下では工場見学レポートの見学目的、見学内容、所感・感想についての例文をご紹介します。
見学の目的
見学内容
工場見学の場合は、工場全体の状況やまたどのような流れで製品が作られているのかなどを詳細に記載することが大切です。
所感・感想
気付いた点や自社に活かせる点などもまとめるとよいでしょう。
実際にA4のレポート用紙に書いてみると以下のようになります。

各セクションごとに段落を分けて書くと読みやすくなります。